Vol.11 ビバ、エコマシン!「天国と地獄」
 前回のサイコガンで「LCDゲームはネタ切れ」と言いましたが、良いネタが入りましたよ、お客さん。
 バンダイ「LCDソーラーパワーシリーズ「天国と地獄」」です!
このゲームとは不思議な巡り合わせが有りました。
 小学生の頃に買ってもらいまして、何故だか消失。捨てたのか、友人に貸してそのままか全く憶えていません。 で、このサイトを始めるにあたって、資料捜しの為、レトロゲーム(以下レゲー)のサイトを見ていたら、昔このゲームを所有していたことを思い出したんです。
 「あぁ〜、持っていたなぁ」とは思いつつも捜しても見つからない。そんな状態で平成14年の6月に秋葉原で発見! まぁ、前から秋葉原ではレゲー扱った店はしっていましたが4千円〜3万円と高値・・・・・・・・ところがこの「天国と地獄」は何故か980円!!
 理由は「表面に汚れ、液晶に傷、動作未確認・・・」納得。不安が有りましたが、値段が値段ですから迷わず確保!!
 店を出てさっさく確認しましたが・・・・問題なく動くでは無いですかぁぁ!

という訳で、無くした日時すら憶えてないですが、約20年振り(そういうことにして下さい)に我が手に舞い戻ってきた「天国と地獄」を今回はレポート!チェキラ!

ボタンもシンプルですな
 私の記憶が確かなら(料理の鉄人・・・古!)この「LCDソーラーパワーシリーズ」こそが、LCDゲームで初めて「太陽電池搭載」をしたゲーム機ではないでしょうか?
「電池がいらない」
当時小学生の我々には、こんな衝撃的な事は有りませんでした。
なんせバンダイの現役携帯ゲーム機であるSCだって単3電池が必要。エネルギーには限りがあります。電池が切れれば新品投入。
 そのわずらわしさから開放されるんですよ!!!
 そう考えると、スワンシリーズも「太陽電池搭載」というわけにはいかんかな?今ならば結構高性能の太陽電池有りそうな気がするんですけどね・・・・・

 只、太陽電池は諸刃の剣。当然明かりの無い場所、あっても暗い場所では「電源無し」と同じですから、画面が見にくいどころか、ゲームすら出来ません。

 まぁ、いずれにせよ電卓には既に採用されていた太陽電池を、LCDゲーム機に採用するあたり、バンダイの発想と技術力に拍手です。そして地球にも優しいエコ企業です。ビバ、エコカンパニー♪(ヨイショ)

 さて、そろそろ本題のゲームの内容に触れていきましょう。
  
こっちが地獄編        こっちが天国編
 先ずは↑のGIFアニメ(重くてスミマセン)を見て下さい。言葉で説明するより先に見た方が早いと思います。
 このゲームシリーズ「太陽電池搭載」はオリジナリティ溢れるのですが、「2面構成」も売り文句の一つなのです!

 まずは「地獄編」
 何故か地獄へと落とされた「与作(仮名)」は天国から時折たらされるロープを伝って、地獄からの脱出を心みます。 ここでは足を引っ張る鬼と、ロープまでの道を阻止するコウモリがいますが、コウモリに「ミス判定」はありません。只単に下に落とすだけの邪魔キャラです。足下の鬼に捕まらない限り、ミスにはなりませんので御安心を。
 そして1回ロープにつかまり上に行くと50点。それを繰り返し、500点に到達すると、天国編に画面が切り替わります。

そして「天国編」
 こうして無事に天国に辿り着けた「与作(仮名)」は、天国に着いただけでは飽きたらず、「おら、天使になりてぇだ!!」と突然自分の身分もわきまえずに、宣言します。
 これを聞いた神様「その意気や良し!!」と「与作(仮名)」に対して試練を与えます。なんと慈悲深い・・・・・・・
 その試練とは・・・・「男塾名物 直進行軍」ではなくて、「神様の落とす羽を全て拾いきること」です。1枚10点の羽根を連続して50枚(500点)受け取れば、晴れて「与作(仮名)」は天使へと成仏出来るのでした・・・・
 この天国面で仮に一枚でも羽を落とすと、また地獄に戻るだけで、ミスは付きません。ま、いわゆるボーナスゲーム的なものですね。

よく考えると、何だか似たような話があったことを思い浮かべませんか?
 そうです、文豪 太宰 治の「蜘蛛の糸」です!
 なんとこのゲームは重厚で哲学的な「蜘蛛の糸」の設定を、見事に再現しきっています!
 あ、よく考えると「蜘蛛の糸」は主人公が最後に地獄に戻っちゃうんですけど、再び地獄へ堕ちる主人公が再び天国を目指し→又地獄へ・・・・・・・・はうぁっっ!!!これは仏教でいう「輪廻転生」ではないですか!!!!
 文学的要素も取り入れながら、更には宗教的な要素まで表現するなんて・・・・・・ジーニアス(天才)・・・・・綾小路セロニアス翔!(氣

 とまぁ大げさな解釈はこれくらいにして、子供ながらにこの「2面構成」は刺激的でしたし、そのため長く遊べました。2面構成といえば、ゲームウォッチの「ドンキーコング」も下面で「樽を避け」、上面で「杭を抜く」という構成ですね。さすが任天堂、一歩先をいっています。
 但し、同じ「折り畳み式」という点でソーラーシリーズの方が軽量化されてコンパクトです。う〜んこのような素晴らしいテクノロジーがSCまで受け継がれているのですね。

 それにしても当時のバンダイのチャレンジ魂がヒシヒシと伝わってくるようなマシンだと僕は思いました。でもあらためて「天国と地獄」って凄いタイトルですね・・・・・・

20年前のバンダイ→現在のバンダイ