2月分 ワンダースワンの明日を考えた

今回のコラムは セルジオ越後 氏ばりに辛口コラムでございます。 

2001年3月21日に任天堂からゲームボーイアドバンスが発売されました。このマシンはいわゆる「次世代携帯ゲームマシン」ですね。高機能でいて、さらには今までのGBソフトもしっかりと遊ぶことが出来る。これは、GBCユーザーをガッチリと捕まえたうえで更には新規のユーザーをも取り込むのに充分な体制を作っています。
 そして、
一部報道でソフトメーカーの大手「スクェア」が「ファイナルファンタジー4・5・6をGBAに・・・・云々(結局はボツみたいですね)」とも報じられ、一方ではSEGAが「3月でドリームキャスト生産中止を検討中。ソフトをPSとGBAに提供を交渉中。」とも報じられています。(今現在、ドリキャスは生産中止決定。そしてGBAには既にソフト供給されていて、PS2&X−BOXにもリリースが決定されています。)

 ・・・・・・・・WSCやバンダイの名前が全然触れられていない・・・・・・・(-_-;)(※2001年10月1日現在、セガがWSCへソフト供給することが正式決定しました!!)

2000年12月9日にデビューしたWSC。行列まで出来て、滑り出し好調という感じでした。でも、それからは”明るい話題”が出てきていないような気がするのは僕だけでしょうか?

 他のコーナーでも触れていますが、僕はゲームに対してそれ程シビアには考えていないので、任天堂や他のゲーム機、そしてソフト会社やゲームソフトに対してそれ程こだわりは有りません。 だから「WSCを携帯ゲーム機ナンバーワンの座に!!」とか「FF以外はRPGじゃない!!」というような”こだわり”は無いのですが、せっかく自分が手にしたマシンが「販売数が伸びずに生産中止」なんて事になるのだけは非常に悲しいんです。そこでWSCが爆発的人気とまではいかなくても「確実に利益は上げている」というところまで行くためにはどうすればいいのか・・・・WSCの明日を僕なりに考えてみました。

1.イメージを改善していこう!

 本当に正直なところ、僕は今現在、「バンダイ」「WS&WSC」に対して「中途半端・詰めが甘い」というイメージがどこかにこびりついています。(あ、でも好きですよ)
 まずは「バンダイ」に対して言わせて戴きますと、
宣伝活動が非常に少ないと思います。僕はあまりテレビを見ない生活なのですが、それでも「PS2&GB」のコマーシャルはよく見ます。WSCが発売された当時ぼくは2回しかWSCのTVCMを見ていません。確かに宣伝をするにはお金が必要です。でも、そんな中途半端な宣伝ならTVCMは一切辞めて、本体価格に還元するとか、新たな周辺機器等の開発費にまわせば・・・と思うんです・・・・・
 TVCMはまぁ、よしとしても
オフィシャルサイトでキッチリと情報を載せ切れていないときがあるのは非常にやばい気がするんですよね〜。2000年2月1日現在で、1/28に発売されたばかりの「Whith You」がラインナップの一覧から抜けていたりするのは何故でしょう??? 
 それと、少し前では「セガバンダイ合併」の話も「うぉぉぉぉ〜〜〜〜っ」と思わせておいて結局ボツ。

 一方WSCは良く言えば「バランスの良いマシン」でも、それは裏を返すと「特別な主張の無いマシン」でもあるわけです。特に液晶については「バランス優先」のシフトを取った為に「見づらくてガッカリした」という評判も良く聞きます。GBAは「電池寿命15時間&9800円という高値」ではあるものの「32bitマシン&TFT液晶」という欠点を見事にカバーする特化したセールスポイントがあります。それと発売当初の初期不良の噂は結構多く、「GBA発売前の先制攻撃」という狙いは、焦った結果、中途半端なような気がします。
 ソフトに注目すると「デジモン02」がワンダーゲートを使用して対戦が可能という触れ込みですが、デジモンのターゲットが小中学生なのにワンダーゲートは小中学生では利用者数がどう考えても少ないではないですか???その証拠に「デジモン02」の対戦に関する話題が聞こえてきません。

 それとデジカメと連携した「ワンダーミーシャ」のプロジェクトはいつ立ち消えてしまったのでしょうか????

 そういう中途半端な状態が非常に悪いイメージを与えていると思うんです。ワンダーゲートなどは最たるものですね。どうせデータ配布やランキングを行うなら「全携帯・PHS会社対応」・・・それでも小中学生には手が届きませんから、「コンビニや玩具店に端末を設置し、1回100〜300円程度で全国どこでも誰でも気軽に利用出来る」体制をとったうえで「利用する・しない」の選択権を与えないと、どう考えても不公平過ぎて、反感を買うでしょう。

プロジェクトはみだりに公表しない、報道させない。全員が平等な条件で楽しめる内容。良い物を作るならじっくり時間を掛けてもいいと思う。そして公表したなら必ず、公表時点以上のものを完成させる。
ソフトにしても中途半端に作ったタイトルをバンバン発売するよりも、時間が掛かっても「買って良かった。」「楽しい」と思えるソフトを出していく方がイメージ改善になると思うんです・・・・・地味でもいいのでキチンとした仕事をして、信用をあげる必要がありますね。 

2.財産を活かそう!

バンダイにはせっかく「ガンダム」「仮面ライダー」「ウルトラマン」etcといった立派なキャラクター財産があるのですから、もっと活用したほうがいいのでは?そして「任天堂=ポケモン・マリオ・ゼルダ・ドンキー」「プレステ=クラッシュ・グランツーリズモ・パラッパ・どこいつ」「スクェア=FF」「カプコン=格闘」「SEGA=ソニック・バーチャ」というようなメージ作りをじっくりと腰を据えて定着させる必要があると思います。ガンダムはすでに「WSC=ガンダム」という認識で定着しているような気がしますね。「ウルトラマン」も発売されました。「仮面ライダー」も現在放送されているシリーズで相乗効果を狙って子供から特撮ファンまで囲い込むことが出来ると思います。

只、この場合、他のゲーム機のキャラと比べると、「男子向き、マニア向き」というイメージが強く、更には「ゲーム的に普遍性があるか?」という点が違うと思います。(例えば、マリオなどは「古臭い」というイメージを与えない普遍性が有ります。でも、ウルトラマンや仮面ライダーはTV放映が終わってしまうと「もうTVで放映されていないのに何でゲーム化??」というイメージを受けるということです。キャラ自体としては普遍性があるのですが、ゲーム的にはTVでのイメージが先行しているのが要因だと思います。)

但し、気を付けなくてはいけないのは、えてして「TVキャラクターもの」はゲームとしての完成度が低い場合が多々ありますので、しっかりと作り込むことはいうまでもありません。

3.ナンバーワンよりオンリーワンを目指そう!

 僕は、WSCがキチンとした仕事をしてイメージアップをはかり、キャラも定着してきたところで僕は任天堂のGB+GBAには太刀打ち出来ないと思っています。全体的な基盤が違いすぎます。そんな中、「お?」と思ったのは、NGCが「成人指定ソフト」を販売する道を選択したことです。麻雀ゲームなのでそれ程過激なものではありませんが、「そういえば、携帯ゲームでは今まで無かったな」と目から鱗が落ちた思いをしました。
 「ナンバーワンよりオンリーワン」この言葉が今の激しいゲーム業界を生き抜くキーワードだと思います。そう言った意味では極端な話、ワンダースワンは「モノクロ路線を貫き通します」位の度胸が欲しいですね。「GUNPEY」のようにモノクロでも・・・いや、モノクロだからこそ楽しめるソフトの鉱脈はまだ堀り尽くしていないと思うんです。かなりアイデアを生むためには頭を悩ませるとは思うんですが・・・・・・でもWSCは将来的に「PS2と連携」や、「メモリー記憶媒体を使用したPCとの互換性」「GPS機能を持った周辺機器を接続し、屋外で楽しめるゲーム」という構想があるらしいですから、もし「キチンとWSCオーナー全員が平等に楽しめる環境」で実現出来たら、それこそ独自路線ですよね。かなり世界が広がって面白いとは思います。くれぐれも中途半端な状態でスタートして、すぐに立ち消えなんてことはもうやめて欲しいですね。(^^;)

・・・・とまぁ、稚拙で安易な考えかも知れませんが、せっかく手にしたハードですから末永く進化しながらも販売され続けていて欲しいと僕は願います。
ガンバレ、バンダイ&WS&WSC!!!