6月分 WWP・・・プロレス団体ですか? 
  違います↑。 WWPとは「Wonder Whitch Player」の略称ですが、じゃあ、WWPとは何ぞや?という質問があると思います。

 ワンダースワン&ワンダースワンカラー(以下総称してスワンと表記)ではプログラムソースが公開されています。つまり、プログラミングの知識があれば、誰でもスワン用のゲームソフトやツール(時計とか電卓等々)を作成することが出来ます。

 ただし、専用ソフトを使用しなければ作成が出来ません。
そのソフトが「Wonder Whitch」(以下WW)というスワンプログラム作成ソフト(ややこしい)です。

 これは非常に画期的なソフトです。何故なら誰でも「ゲームプログラマーorゲームデザイナー」となれるチャンスがあるからです。自分で「こんなゲーム欲しいんだよね」と思っていたイメージをを自分で作れてしまう・・・・・ゲームファンなら誰でも一度は思う事ではないでしょうか?

 実際にWWを使用して、ネット上ではオリジナルゲームが公開され、WWの所有者間でダウンロードのやり取りが活発に行われ、更にはバンダイの主催する「WWプログラミングコンテスト 2001」というイベントまで開催され優秀賞にはかなり完成度の高い作品が表彰されました。

 ところが、先程書きましたが「知識があれば誰でも〜」という部分が実はWWのポイントとなります。その「知識」を修得するためには人並み以上の興味と情熱と時間が必要です。その点でWWは一般受けしない専門職の強い、敷居が高い印象を与えましたし、更には16800円という定価も拍車を掛け、爆発的ヒットとは言い難い状況です。

 ですが、「他人が作った楽しそうなゲームをプレーしたい」という気持ちは多くのスワンユーザーが抱えていたのですが、今までは16800円のWWを購入する以外に方法はありませんでした。

 そこで2002年4月15日に「ゲームプログラムの機能をはぶき、ダウンロードのみにポイントを絞って、一般ユーザーでも気軽にオリジナルスワンプログラムゲームを楽しめるツール」ということでWWPが7800円というリーズナブルな価格で発売されたのです。

■早速、開封してみます

 長い前フリでしたが、僕はWWPの発表があったときに「こんなん欲しかったぁ〜」と速攻買うことを決意。

 事情があって発売日より1ヶ月以上遅れでしたが、遂にWWPが手元に届きました。(ちなみにWWPは通販が基本。秋葉原辺りでは店頭販売もある様子ですが・・・)

 早速中身を取り出します。(↓下画像参照)

WWPの中身CDとケーブル2本、カセットに右上はオマケのアクセサリー
■インストールしてみましょう

 中身は単純です。スワンとプログラムソフトを転送するためのソフトCDとケーブルとカートリッジ、そしてインストールマニュアルです。
 
 早速CDの内容をインストール。既にPCユーザーの方なら問題の無い、通常のインストールです。

WWPのマニュアルはCDの中にありますので、早速マニュアルファイルを開いてみます。

 第一印象「ん?何だか・・・・・・簡単じゃ・・・・ない・・ぞ??」想像した以上に複雑です。
 理由のひとつに、「スワンソフトOS」が存在するからです。
パソコンと色々なソフトを間に入って取り持つのが「WindowsやMacOS」であるのと同様に、パソコンで作られたソプログラムとスワンの間にもOSが存在します。

 これでもかなり簡素化されているのだと思いますが、どんなに小さなサイズの作品でも立派なプログラムですので、どうしても必要になるのだと思います。

 僕は2001年WWプログラミングコンテスト グランプリ受賞作品「ジャッジメントシルバーソード」を遊ぼうと思ったのですが、この作品はサイズの大きな作品ですので、関連プログラムを幾つかインストールし、最後にメインプログラムをインストール必要があります。(小さなサイズの場合はメインだけでOKです)

 WEBから自分のパソコンに落とすのにISDN回線で1分掛かるか掛からないか程度です。(もちろん、プログラムの大きさや回線の種類により変化します。)
 PCからスワンへも同じくらいですね。 必要なソフトを立ち上げておけば、WEBから直接スワンへ落とすことも出来ます。いずれにせよ、よほど回線が混雑していない限り簡単にダウンロードできます。


 小さなパソコンと同じような感覚ですので、電源の切り方にも一応手順があったりします。とにかく圧倒されますが、WWP自体と、各ソフトのマニュアルは読んでおいた方がいいと思います。

パソコンと接続した画像


スワン側の通信モード
■音が出ない??
 何とか適当にソフトをインストールしまして、無事に完了したみたいです。
早速プレー・・・・・・・・・??・・・・・・???音が出ないぞ?

 取り敢えずWWPのマニュアルを見てみると「サウンドプログラムをインストールして下さい。」・・・・・・・・しっかり書いてありました(=_=;)

 どうやら、サウンドプログラムを落とすのは、基本中の基本らしいです。一番はじめに落としておきましょう。
これから購入される方はポイントですよ。繰り返し申しますが、マニュアルはよく読んでおきましょう(-o-;)

左側真ん中の「Sound IL」がサウンドプログラムです
■グランプリ作品を遊ぶ
 ようやっとサウンドプログラムのインストールも完成し、2001年WWプログラミングコンテスト グランプリ受賞作品「ジャッジメントシルバーソード」をプレーしました。
 流石グランプリ作品です。 製品化しても「有り」と思えるクオリティでした。

 WSCでは液晶の関係か、シューティング、レースゲームがとにかく少ない!
それでも、この作品を遊んでみて、あまり残像は気になりませんでした。
SCでプレーしてみるとより良い感じになるのでは?

 最近、シューティングゲームはトンと御無沙汰しているので情勢が判らないのですが、自分でバリアを発動出来る(徐々に威力が弱まります)点が「いいな」と思いましたし、難易度は歯ごたえ充分!鬼のようでですが、やり込めば何とかなる難易度で爽快でもありました。憧れの縦シューティングがプレーできて本当に嬉しいですよ!!

この画像はWEB上から拝借しています
■他のソフトはどうよ?
 実はまだあまり遊んでいません。というのは、WWPを手に入れた時点で200本近い公開作品を遊べることが出来るからです!!

 大作から気軽に遊べる小さなサイズのソフトまで本当にバラエティに富んでいます。

 ゲームの内容も、真面目な作品もあれば、商品化されることは絶対にないような発想の楽しい作品(良い意味でふざけた作品)もあります。
 これだけ作品数があると、自分の好みが選別の基準になると思います。

 つまりは、「自分に合った一本」を見つけるための宝探しみたいな楽しさがあります。市場や一般的な意見から「つまらない」と評価されても、自分にとっては「メチャ楽しい」と思える作品との出会い。

 「メジャーとインディーズの関係」と表現してもいいのではないのでしょうか?

 インディーズだからこそ出来る表現を理解し、楽しむ事ができれば最高ですよ。
しかも、制作者の方々が制作し続けてくれる限り、様々なプログラムが公開され続けます。(逆を言えば、制作者サイドの問題で、突如として制作中止になったり公開中止になる可能性が有り、それに関して文句は一切言えません。)

 ただし、永久に語り継がれたり人気シリーズ化するような名作が登場する確立は低そうですし、飽きが早そうなゲームの方が多い気が、今のところ僕は感じています。制作者が自由に開発・公開できる都合上「開発途中で1面のみです」という状態の作品も結構あります。

 でも、お金を出して買っている訳ではない(正確にはWWPを購入し、ダウンロードで通信費は掛かってるんですが・・・)ので、「何だよこのクソゲーは!!金返せ!」という感情は全然有りません。むしろ「作成するのにも結構時間掛かったんだろうな・・・」と共感すら憶えます。 プロから提供されるのではなく、ゲームファンが「こんなのどうだろう?」というスタンスで作品を制作・公開しているので、非常に親近感があるんですね。

 制作者の方々が「始めたばかりの素人」から「バリバリのプロ」まで幅広くいますので、ゲームが身近に感じられます。


ゲームだけでなくツールも開発・公開されているのも特徴です。
例を1つだけ挙げると「WonderGate」というソフトがあります。
ワンダーゲートがなくても、PCと接続してワンダーゲート対応のデータをダウンロードしてしまおうというツールです。
 つまり、WWPを7800円で購入し、このソフトをダウンロードすれば、ワンダーゲート&ドコモ携帯電話が必要ないのです!(ネットの通信費は別)
 「携帯は持っているけど、ドコモじゃない」ということで、ワンダーゲートを使用できずにいたユーザーには嬉しいことです。

 それと、物理的にはカセットロムには容量が決められていますから、プログラムの大小が関係してきますが、3作品くらいはダウンロードする事は出来ます。これは嬉しいですね。ゲームの切り替えは簡単にできます。「これだけじゃ容量が足りない!」という方には別売りでロムカセットのみも通信販売しています。(3900円)

2002年WWコンテスト応募作「SATORI」の画面
■結果
 企業がゲームソフトを開発・発売しようとすると、どうしても「売れるためには・・・」というスタンスになっていると思うんですよ。
 売れないとボツ=冒険が出来ずに人気シリーズで逃げを打ったりetc・・・・・・という図式が出来上がる。
 もしかすると、企画の段階でボツになっている楽しいゲームがある(あった)のかもしれません。

 WWPはそんな事お構いなし!制作サイドで「売れる・売れない」のリスクやプレッシャーから開放されていますから、本当に自由な発想で開発され、公開されているゲームを気軽に楽しむ事が出来るのです。

 ただし、やはりそういうスタンスだからこそ、WWPでゲームを楽しむ為にはユーザーに洒落っ気が必要とされます。

 つまり、只単に「これつまんねー」と言って、それで終わりにするのではなく、「くだらねぇ〜なぁ、このゲーム作った人はバカだネェ〜(^^)」と笑いながら楽しめるような人には適正だと思いますよ。

 更にはWWPをキッカケに、WWを購入し自分自身でゲームが作成できれば・・・・・う〜ん、とにかくWW&WWPにはスワンの独自性と可能性が内包されていると僕は感じました。
 正直、僕もWWPに触れてみて初めて「俺だったらこんなゲーム作りたいな・・・・・」と考えはじめました。 多分、WWPはこの「イメージ」を生み出すことを狙いとしているのかもしれません。

 ですので、スワン(WW)に関して「もっと楽しい作品が公開されて、それを是非とも遊んでみたい」と思われている方はWWP(もしくはWW)を買うべきです!
 WWPが売れる→制作者サイドでモチベーションが上がる→より高いレベルのゲームが登場 というサイクルを確立させるためには、やはり数が出回ってないと厳しいですからね。

 SCのソフトラインナップがモノクロ時代と比べて「安定性優先」のような感じを受けるのですが、WWでは失敗を恐れない「チャレンジ精神」溢れる作品がドンドン展開され、WWPでそれを体感する事が出来る・・・・・・・スワンは進化していますがモノクロ時代の精神はWWシリーズでしっかりと受け継がれ、スワンが絶対に外すことの出来ない「挑戦と遊び心」がここで息づいているのだと感じました。